投稿日: 2025-10-18

岩手県の秋も深まる10月、紅葉が鮮やかな山々を背景に、「りんどうフェス」(仮名)という地域の秋祭りが開催されていた。私はその日、ちょっとした仕事の合間を縫って、祭りに顔を出した。しばらく忙しい日々が続いていたせいか、ふらっと立ち寄ったこの小さなイベントがなんだか新鮮だった。

祭りのメイン会場には地元の特産品を扱う露店が並び、みずみずしいりんごや焼き立てのホタテが美味しそうに並んでいる。ふと目に留まったのは、手作りのクラフト品を販売するテント。そのディスプレイを眺めていると、店番をしていた女性が気さくに話しかけてきた。「これ、手に取ってみませんか?」と。

彼女は直子さん(仮名)という名前で、地元の小学校で教員をしているという。話してみると、35歳という若さでありながらしっかりした口調で、しかし時折見え隠れする地元愛がなんとも言えず心地よかった。そしてその時、彼女が勧めてきたのはちょっとした木のストラップ。そんな些細な交流の中だったが、何となく彼女ともっと話してみたいと思ってしまったのだ。

ふいに始まった会話の中で、彼女の趣味が山登りだということが分かり、私も以前トレッキングを楽しんでいたので「秋田側の栗駒山はもう行った?」なんて話で盛り上がってしまった。彼女は私よりずっと踏破しているコースが多く、まるでガイドのように生き生きと山の良さを語ってくれた。

その日の夜、祭りが終わる頃、見上げた空には綺麗な月が浮かんでいた。「今度、一緒に山に行かない?」と直子さんが誘ってくれた時には、その場の雰囲気があまりにも心地よくて断る理由は何もなかった。まるで月明かりが後押ししてくれたかのように、私たちの距離が一気に縮まった瞬間だった。

初めて会った日の出来事なのに、彼女の笑顔が頭から離れないでいた。お互いに大人になってからの気楽な関係というのも悪くない、とふと思った。これからもっと彼女と一緒に色々な景色を見てみたい。友達から恋人へと変わる一歩目として、自然な高揚感が心地よかったことを覚えている。

こういった出会いも、偶然のようでいて、実はどこか運命的な力が働いていたのかもしれない。環境や風景が心を豊かにし、つながりを深めるのだろう。こういう恋愛もアリかも、と思わせてくれた。ちなみに使ったサイトはこれ → 「運営20年の実績!安心できる恋愛マッチング」