投稿日: 2026-02-09

今年の冬はいつもより寒いような気がする。2月の徳島は風が冷たく、触れるたびに頬が少しこわばる。しかしその冷たさも悪くはない。そう感じたのは、ある寒い日曜日のことだった。

俺は40を過ぎて独身、職業は地元の工場での技術者。周りから「真面目すぎる」と言われることもあるけれど、俺にとっては普通の日常だ。その日、徳島市で開催されると聞いた「阿波踊り冬祭り」に、何となく足を運んだ。夏の本番とは違い、この寒い季節でも地元の温かさに包まれる感じが何とも言えず好きだったのだ。

祭りの昼間、温かい甘酒を飲みながらぶらぶらしていると、観光案内所で一人の女性と出会った。彼女の名前は森本静香(仮名)。30代後半で、IT企業の営業をしているという。髪は肩までのロングで、クリーム色のセーターが冬の景色に映えていた。あの時、なぜかすぐに彼女との会話が始まった。観光パンフレットを手にして迷っている様子だったから、自然と声をかけていた。

「どこか行きたい場所でも探してるんですか?」

「そうですね、初めて来たんですけど…何を見ればいいか迷ってます」

こんな風に話し始めて、自然に誘うような形で一緒に散策する流れになった。彼女は徳島の観光が初めてと話していたが、俺の地元自慢を退屈そうにせず、むしろ楽しんでくれている様子だった。そんな彼女の反応が嬉しくて、つい色々話し過ぎてしまったな、と思ったけれど。

冬の街を歩きながら、少しずつ彼女のことを知っていった。彼女は人付き合いが得意だけど、実は自分の気持ちに素直になるのはなかなか難しいと言っていた。俺も似たようなところがあるから、何だか親近感が湧いてきた。

その日の夜、彼女の「お腹すいちゃいましたね」という言葉で、俺たちは近くの有名なうどん店「大和庵」(仮名)に入った。温かい出汁の香りが染み渡り、しんしんと冷える古民家の店内で肩を寄せ合って座る。うどんを啜りながら、彼女の好きな映画や音楽の話に花が咲いた。途中、彼女がふと「あ、雪降ってきましたね」と言った。

その瞬間、小さな窓から見える雪が、街灯の光を受けてふんわりと舞っていた。思わず店の外に出ると、どこからか聞こえる祭囃子と白く積もる雪が幻想的で、俺たちの距離は初対面とは思えないくらい縮まっていた。

彼女が「この景色、ずっと眺めていたい感じですね」と静かに微笑むのを見て、何とも言えぬ温かさを感じた。言葉少なに寄り添い、そのまま夜が更けるのを惜しむように過ごした。

こういう大人の恋愛もアリかもしれない。無理に変わろうとせず、自然体でいられる関係っていいものだ。ちなみに使ったサイトはこれ → 「運営20年の実績!安心できる恋愛マッチング」