投稿日: 2026-02-20

今年の冬、岡山の街は例年にない暖かさに包まれていて、2月なのに春先を思わせるような陽気が漂っていた。僕自身、この年齢になって寒い冬も、ちょっとしたアドベンチャーのように楽しめるようになってきていたけど、今年ばかりはダウンコートを着るタイミングが少なかったなって思っている。

2月のある日、岡山市内の「ももカフェ(仮名)」で行われたワインテイスティングイベントに参加したのがきっかけで、彼女と出会った。あの日はいくらか風が冷たかったけれど、カフェの中は暖炉が燃えていて、ぬくもりに包まれていた。ワイン好きの企業OL、由美さん(仮名)と話す機会があったんだ。

由美さんは40代半ばで、仕事は広告デザインをやっているとのこと。話し方が落ち着いていて、でもちょっと茶目っ気もあってね。ワイングラス片手にお互い微笑みながら、初心者向けの甘口ワインからしっかりした味わいのフルボディまで、いろんな種類を試飲しつつ、どんなワインが好きかなんて盛り上がった。

そのうち、話題が自然と転じて、好きな本の話になった。彼女が紹介してくれた一冊の小説、実は僕もひそかに愛読しているものだったんだ。「まさか」と、同じ本の一節を互いに間違えることなく言い当てたとき、なんだか共通の秘密を見つけた気持ちになった。

その日のうちに「またこのカフェで会いましょう」ということになったんだけど、なんだかずっと昔から知っている人のように感じたんだよね。ワインが入っているせいもあったのか、ちょっとしたことでも笑い合って、気心が知れるってこういうことを言うのかな、とふと思った。

その後、ふいに彼女が「外、少し歩かない?」と提案してくれた。2月の少し冷えた空気が、逆に心地よくて、岡山城近くの後楽園(仮名)のあたりを歩くことにした。柔らかな夕方の光が、私たちの影を長くしてくれて、話しながら歩くその時間は、何とも言えない心地よさがあった。

彼女が「こうやって静かな時間を共有できる人がいたらいいよね」とぽつりと吐露したのを聞き、「ああ、こういうのもいいな」と心から思った。何か特別なことが起こったわけじゃないけれど、穏やかな気持ちが交じる瞬間に、互いの距離がぐっと近づいた気がする。

もちろん、そのときはそれ以上何かあるわけではない。ただ、一緒にいること自体が、その先の何かを予感させているような不思議な感覚だったんだ。

毎日のように忙しなく過ぎていく日常だけど、こういうふっとしたタイミングでの出会いで、また新しい気持ちになれることもあるんだなぁなんて、今では思える。だからこそ、大人の恋愛も悪くない。

ちなみに使ったサイトはこれ → 「運営20年の実績!安心できる恋愛マッチング」