投稿日: 2026-03-10

春の兆しが続く今日この頃、東京都でもようやくコートなしで外に出られる暖かさになってきた。俺は四十路を迎える独身サラリーマン。仕事に追われる毎日で、人との出会いなんてあるわけないと思っていたのに、ちょっとした偶然から素敵な春が訪れた。

三月の初旬、友人に誘われて訪れた「桜フェスティバル(仮名)」は、もうすぐ目黒川沿いで桜が咲き始めますよという前祝い的なイベントだった。普段人混みが嫌いな俺だけど、今年は例年より早めに気温が上がっていて、ぽかぽかした陽気に釣られて参加することに。それがあの日の始まりだ。

イベント会場は広々としていて、様々な屋台が並んでいた。気ままにブラブラしていると、「小坂真由美(仮名)」という名札をつけたワインの試飲ブースに立ち寄った。彼女は30代後半くらいだろうか、ワイングラスを片手に、客に親しみやすく声をかけていた。「せっかくのいい天気ですから、一杯いかがですか?」彼女の言葉に惹かれ、俺は「じゃあ、お一つ」と笑顔で答えた。

真由美さんは、ワイナリーで働いていると言う。普段は静岡県で活動し、イベントの際だけ東京に来るとのこと。彼女の落ち着いた態度と、周りを明るくする笑顔に、俺はすっかり魅了されてしまった。その場で頼んだ2杯目のワインを飲みながら他愛ない話をしているうちに、俺たちは次第に意気投合。目黒川の桜について詳しい彼女に「あそこはまだ蕾だけど、近くにある隠れた名所を紹介するよ」なんて言われて、軽いノリでその場を後にすることになった。

彼女が案内してくれたのは、イベント会場から少し離れた静かな公園。そこで眺める桜の木々はまだ固い蕾をつけていたが、暖かい日差しを受ける公園のベンチで風に吹かれながら見る景色は、すでに十分春の気配を届けてくれていた。そんな時、ふと彼女が「この公園、私のお気に入りなんです」と言った。どことなくセンチメンタルな表情をしていて、それがふいに心に響いた。「ここ、いつかまた二人で来たいね。」と、自然に口を突いて出て、彼女も軽く微笑んで頷いてくれた。

帰りがけ、真由美さんは「どうか次のフェスティバルにも来てね」と小さく言い残し、去って行った。その背中を見送りつつ、俺は「ああ、こういうのもアリかもしれない」と、心の中で呟いた。

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