投稿日: 2025-11-14

風が冷たくなり、木々が赤や黄に染まる石川県の秋。もう11月に入り、街はすっかり紅葉の季節。そんなある日、僕は金沢のビジネス街から少し離れた老舗の甘味処「まつば(仮名)」で、思いがけない出会いを果たすことになった。

勤めている会社での一仕事を終え、少し遅めのランチを取ろうと思って立ち寄ったこの店。ドアを開けると、和の趣が漂う店内には心地よい抹茶の香りが広がっていた。そこで、偶然席が隣になったのが奈美(仮名)さんだ。彼女は地元の美術館で学芸員をしているらしい。雰囲気はどこか落ち着いていて、趣味は何だろうと興味をそそられるほど、品のある女性だった。

「今日はどちらから?」と、抹茶パフェをつまみながら自然に話しかけた僕に、奈美さんは一瞬驚きながらも笑顔で応じてくれた。彼女は美術館でのイベント準備の合間を縫って、短い休憩をしているところだったらしい。「最近、忙しくてね。でもこの時期はどの作品も素晴らしいから」と、彼女は少し疲れた声で言ったが、その声には充実した毎日を楽しんでいる様子が漲っていた。

話が弾むにつれて、お互いの仕事についていろいろと知ることができた。「アートや文化を通じて、人々に感動を届けるのが私の仕事」と目を輝かせて話す奈美さんに、僕は自然と惹かれていった。彼女もまた、僕の職場環境や日々の小さな出来事に耳を傾けてくれる。まるで、長年知り合いだった友人のような感覚に囚われた。

その後、まつば(仮名)での会話がきっかけで、僕たちはお互いの生活に少しずつ入り込むようになった。ある日、彼女の美術館で開催される特別展に招待され、足を運んでみた。芸術の秋、彼女に案内されながら鑑賞する絵画や彫刻は、これまでにない感動を僕に与えてくれた。「この作品、どう思う?」と聞かれた時、僕は不器用に言葉を紡ぐしかなかったが、その拙さもまた一興と、彼女は微笑んでくれた。

芸術作品を通してゆっくりと心の距離が縮まる。その過程で、何とも言えない心の暖かさを覚えた。その日の帰り、金沢の街灯が灯る中、晩秋の空気を感じながら共に歩いた道のりは、どこか特別に感じられた。

歳を重ねた今だからこそ味わえる、渋く落ち着いた恋愛の形もあるんだなと、改めて感じた。こういう恋愛もアリかもね、と思う今日この頃です。ちなみに使ったサイトはこれ → 「運営20年の実績!安心できる恋愛マッチング」